俺はお笑い芸人じゃない、探偵さ

ひとひらの、嘘と誠に迫る、エッセイ集

砂塵の様に味気ない真実

キャラクターという言葉が最高に嫌いだ。またそれを押し付けて、楽しもうとする軽薄な奴らがのさばっていることに怒りを覚える。自分を圧し殺して、一緒にばか騒ぎして、つゆときえる存在に対しては、優しさの忘却と暴虐の禍根の限りを尽くしている。視界はいつも真っ暗、我が人生に付け入る隙などない。サービスエースを与えているだけ。私が優しさを手放したら、即刻銃殺。価値はない。